【大学受験情報①】大学全入時代と大学合格に必要な勉強時間

今回のシリーズ記事では、主に「これから高校生になる」お子様を対象に、
【最高の高校生活を送るための3か条】をお伝えしていきます。

特集として、少し多めの情報となりますが、ぜひ、受験勉強の合間にでも、この話を参考にしながら、高校入学後のことを少しだけ考えてみてください。
大きなプラスとなるはずです!

 

 

大学全入時代と大学入試を突破するために必要な勉強時間

「大学全入時代」とは、大学進学を希望する人の総数が、大学の定員総数を下回る状態になることをいいます。

えり好みさえしなければ、誰でも大学に進学できるようになります。
早ければ2023年度入試(今年度入試)から、理論上の「大学全入時代」が訪れるとの指摘もあります。

そうなると、現中3生のキミが高校3年生になるころには、完全に「希望すれば誰でも大学に入れる」時代になっているのかもしれません。
この話を聞いて、「なんだ、じゃあ、今より大学受験は随分楽になるんじゃない!?ラッキー!!」と思いませんでしたか?
ですが、それはあくまで「えり好みさえしなければ・・」の話です。
特に人気がある首都圏の大学は相変わらず、高い倍率の狭き門になっています。

その一例として、2021年度入試結果をみてみましょう。
大学志願者総数 65万8266人に対し、定員総数62万3520人でした。
実質倍率は約1.06倍になります。

それに対し、首都圏の人気私大の一般選抜合計の倍率は・・

早稲田大学 教育学部6.3 商学部8.9倍 基幹理工学部4.0倍 など
明治大学  商学部5.0倍、文学部4.1倍など
東洋大学  国際観光学部4.1倍 経営学部4.0倍など・・・

日本全国の入試全体では1.06倍でありながら、非常に高い倍率(=狭き門)となっていることがわかります。

よって、進学したいと考える大学が人気大学であったら、決して楽観視できないのです。
むしろ、この倍率を突破するためには、計画的に学習していくことが必須となります。

 

では、高校時代、どれくらい勉強すれば、これらの大学に合格できるのでしょうか。

 

下の図は、「難関大学現役合格者の3年間の学校外学習時間」です。
つまり、学校の授業や宿題を除く、受験勉強に費やした時間です。

大学入試に必要な知識の習得に3750時間 必要」
(難関大現役合格者1088名のアンケート調査)

学年別に3年間の平均で見てみると、

高1:一日平均2時間(約700時間)
高2:一日平均3時間(約1050時間)
高3:一日平均5.5時間(約2000時間)

 

次からは、「受験勉強を始める学年別」でみたらどうなるか検証してみましょう。

3750時間勉強するために、1日にどのくらいの時間を要するのでしょうか。
少し大げさですが、衝撃の事実がわかります。

◆1年生から大学受験を意識して勉強を続けた場合
高1:一日平均3.5時間
高2:一日平均3.5時間
高3:一日平均3.5時間

毎日365日、1日も休まず3.5時間の勉強を3年間続ければ、3750時間に到達します。
そう考えると、3年間で3750時勉強するということは容易なことではないと理解できます。

 

◆2年生から大学受験を意識して勉強を続けた場合
高2:一日平均.4時間
高3:一日平均5.4時間

毎日欠かさず5.4時間!
これは、厳しい数値ですね。
相当な覚悟と自律心がなければ、実現できなさそうです。

 

◆3年生から大学受験を意識して勉強を続けた場合
高3:一日平均11.9時間

学校の時間外には、部活、生活、睡眠、休息などの時間が必要ですので、
これは、ほぼ実現不可能な数値となるでしょう。
3年生から始めるのでは絶望的であることが理解できます…。

 

 

ここでいう「難関大学」とは、人気が高く、選抜難易度の高い大学です。
早慶上智理科大、GMARCH、国公立大学などが該当すると思います。
もちろん、「難関大学」に進学することが全てではなく、「ここで学んでいきたい」と主体的に選択した大学に進学することが一番大切なことであることは、いうまでもありません。
さらに、高校に入学して直ぐ、「行きたい大学」を見つけることも難しいかもしれません。

ですが、高校生活を経て、自分の第一志望大学が定まったら…
その時に手遅れにならないよう、

高校1年生からしっかりと高校学力の基礎基本を身につけていくことが重要です!

 

第1回のまとめ
第1か条;大学入試は高3からでは間に合わない!

 

次回は12月10日オンラインセミナーにて情報をお届けします!

英泉塾高等部の詳細はこちらから→

英泉塾高等部今年度入試合格最新情報はこちらから→

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。