小学生の国語の授業でイーラボを実施しました！
こんにちは。
キャリアデザイン講座「イーラボ」
プロジェクトリーダーの須藤杏奈です。
英泉塾では、高校生、中学生で、
キャリアデザイン講座「イーラボ」を実施してきましたが、
この秋、小学生本科クラスの国語授業内でも、
イーラボの取り組みをスタートさせました。
英泉塾の小学生本科クラスでは、子どもたちに、
「勉強が楽しい！」と感じてもらい、
意欲的に学習する習慣を身につけるための
工夫を、授業に取り入れています。
また、文章を深く味わうとともに、
作文や短歌、俳句の表現力の養成にも力をいれています。
そこで、小学生本科クラスの国語の授業の中に、
アクティブラーニングを取り入れて、
創造的な活動を促進しようということで、
今回初めて小学生のイーラボを実施することにしました。
２つのプログラムを実施しましたので、ご紹介させていただきます。
イーラボ実施後、漢字テストが満点に？！
『雨が降ったりやんだりする時、外に出てみると、雨のにおいや音も様々で、風が冷たい日もあれば、暑い日もあります。地面がぬれたり、葉っぱがキラキラと輝いたりもします。最近は、気温の変化も大きく、曇りの日や雨の日も多いと思います。こんな今だからこそ、外に出て雨の降っている音や、におい、風を感じてほしいです。』
上の文章は、小学6年生のNさんがイーラボで発表したスピーチの一部です。
「今、キミが一番好きなこと、夢中になっていること、周りの友達に紹介したいことは何かな？」
この日のイーラボでは、先生がこう問いかけることから始まりました。
子どもたちは、自分の好きなことをどんどん書いていきます。
その中で一つ、クラスのみんなにも、
好きになってもらいたいものを選ぶことになりました。
そして、
「好きなものの魅力を周りの人に伝えるにはどのように伝えればいいか」
という問いかけから、
好きなものプレゼンの原稿作りが始まりました。
先生からは相手に伝わる文章作りの極意が伝授されました。
「伝えるためには共感してもらう必要がある」
「相手の感情を予想して言葉にしてみよう」
「例を使うと伝えたいことが分かりやすくなるよ」
そうして、次の授業の日、
クラスの子どもたちは、考えてきた原稿をもとに、
好きなもののプレゼンテーションを始めました。
一番良かった発表を投票で決めます。
子どもたちはみな、友達の発表を真剣に聞いていました。
あるクラスでは、「プロレス」の発表をしたSくんは、
クラスのみんなに投票で一位に選ばれました。
自分の好きなことが、みんなにもしっかり伝わり、
嬉しそうでした。
すると、その翌週の国語の授業で、
Sくんは漢字テストで満点を取りました。
今回のイーラボを通して、
Sくんの中の何かが変わったのかもしれません。
ここは思い切り学んでいい自由な場なんだと
いうことが伝わっていたらと思います。
自分のオリジナルの詩「生きる」を創る
また、もう一つの授業では、
谷川俊太郎の詩「生きる」の暗唱にあわせて、
（英泉塾の小学生国語授業では詩や短歌、
小説の一説など名文の暗唱を行っています。）
詩の鑑賞を行うプログラムを実施しました。
この詩は、谷川俊太郎さんが
「いま生きている」と実感する場面を
挙げていく詩になっていますが、
詩の連ごとに、
どんな場面で生きていることを実感しているのかを、
チームで考えてもらいました。
「日常の生活の場面で実感している」
「なにかの気持ちを感じたときに実感している」など
詩のディテールをしっかりと味わうことができました。
その後、子どもたちに、
「生きている」とどんなときに実感するか？
と考えてもらったあと、
オリジナルの「生きる」を作りました。
ユニークな「生きる」がたくさん生まれて
とても興味深かったです。
さいごに
今回紹介した、どちらの取り組みも、
子どもたちは楽しく取り組めていました。
「好きなことが思いつかない子もいるのではないか」
「文章が浮かばないのではないか」
といった心配をよそに、
どの子も積極的に取り組んでいました。
書くときには、手が止まらないほどでした。
「まだまだやれることがある」
「働きかけ次第で子どもたちはこんなに変わる」
と学んだ取り組みとなりました。
英泉塾の小学生本科クラスでは、
上に挙げた、名文の暗唱、俳句等の創作に加えて、
一年間の漢字を短期間で習得する漢検チャレンジなど、
ユニークな取り組みを数多く行って、
子どもの興味開発、能力開発を行っています。
英泉塾の小学生本科クラスの詳細はこちらから↓
https://www.eisen-juku.com/elsp
漢検チャレンジの詳細はこちらから↓
小学生のイーラボでは、
これからも「勉強が楽しい」と
思ってもらうためのプログラムを
継続的に行っていきます！